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運用代行のクライアントアカウント管理

SNS の予約投稿ツールにクライアントのアカウントをつなぐ権限と、担当が外れたときに外すもの

連携は、つないだ人の媒体上の権限か、媒体が発行する連携用の文字列で成り立ちます。つなぐ操作はクライアント側の権限者に頼み、担当が外れたら、ツールのメンバー・媒体の権限・連携そのものの 3 か所を確かめます。

更新日 2026-10-14

予約投稿や分析のツールは、複数の SNS の投稿をまとめて予約し、数字を集計するサービスです(SocialDog や Buffer など)。これらは SNS の側で「このツールに操作を許す」という許可を受けて動きます。この許可を誰が出したかで、担当者が外れたときに外すものが変わります。以下、予約投稿ツールと呼びます。

連携は誰の権限で成り立つか

予約投稿ツールに SNS をつなぐ人は、開いた SNS の画面でログインし、連携を許可します(SocialDog のヘルプの手順)。許可を出すのが誰のアカウントかは、媒体とつなぎ方で分かれます。

媒体とつなぎ方 連携を許可するアカウント 連携を止める場所
Facebook ページ ページの全権限を持つ人の個人の Facebook その人の Facebook の「ビジネス連携」
Instagram(Facebook ページ経由) 同上 同上
Instagram(Instagram のログイン) クライアントの Instagram そのもの 予約投稿ツールの側
X クライアントの X そのもの X の設定の「アプリとセッション」
TikTok クライアントの TikTok そのもの 予約投稿ツールの側
LINE 公式アカウント 人ではなく、管理者が発行する連携用の文字列 文字列の取り消し・再発行

Instagram と TikTok の側で連携を外す手順は、取得できた公式資料では確かめられませんでした。

Facebook ページと、ページ経由でつなぐ Instagram では、つなぐ人にページの全権限が要ります。Buffer のヘルプは、ページの管理者で「Full Control」(全権限)を持つことを連携の条件にしています。Facebook ヘルプによれば、全権限を持つ人は管理者と同じ許可を持ち、ほかの人をページから外したり、ページそのものを削除したりできます。許可はつないだ人の Facebook アカウントに結びつき、その人の「ビジネス連携」に並びます。

Instagram を Instagram のログインでつなぐ方法と、X・TikTok では、許可を出すのはクライアントのアカウントそのものです。つなぐ操作にはクライアントの ID とパスワードが要ります。X の開発者向け資料では、連携を続ける許可を受けたツールは、本人が取り消すまでつながります。TikTok の開発者向け資料では、ツールが受け取る更新用の情報は、発行から 365 日有効です。その間、ツールは本人の同意をとり直さずに許可を更新できます。パスワードを知る人が外れても、連携は残ります。

LINE 公式アカウントは、人のログインではなく「チャネルアクセストークン」で動きます。ツールが使ってよいかを確かめるための、連携用の文字列です。連携の入口(Messaging API)を有効にできるのは、LINE 公式アカウントの「管理者」権限を持つ人だけです。この文字列のうち長期のものには、期限がありません。LINE Developers の資料は、この文字列が漏れると、第三者が友だち全員にメッセージを送れると注意しています。

つなぐ操作は誰に頼むか

Facebook ページ経由の連携は、クライアント側で全権限を持つ人に頼みます。担当者に全権限を渡すと、ページの削除や管理者の付け外しまでできる人が増えるからです。Instagram のログイン・X・TikTok も、クライアントの担当者に自分でログインして許可してもらいます。自社の担当者は、パスワードを知らずに済みます。Instagram の利用規約は、ほかの利用者のユーザー名やパスワードを求めたり受け取ったりすることを禁じています。X の投稿と DM は、委任(他の人に投稿などを任せる機能)を使えば、パスワードを渡さずに任せられます(X・TikTok の企業アカウントを運用代行するときの権限と共有 ID)。

LINE は、連携の入口の有効化と文字列の発行を、クライアント側に行ってもらいます。文字列を発行する画面は LINE Developers(連携の設定を行う開発者向けの管理画面)の「Messaging API設定」です。この画面を開けるのは、チャネルの Admin 権限を持つ人です。

予約投稿ツールの持ち方も決めます。Buffer では、利用者一人ひとりが自分専用の組織(ツール上のチームの単位)を持ち、そこにつないだ SNS は本人しか使えません。1 つの SNS アカウントは、1 つの組織にしかつなげません。担当者が自分の組織につなぐと、会社のチームからはつなげなくなります。SocialDog にも同じ決まりがあります。担当者は会社のチームに招待してもらい、自分のログインで入る形にします。招待は、Buffer では Team プラン、SocialDog では Business 以上のプランの機能です。ツールのログインを複数人で使い回すと、誰が何を予約したかが分からなくなるので避けます。

担当が外れたときに確かめる 3 か所

1 つ目は予約投稿ツールのメンバーです。会社のチームからその人を外します。Buffer では、外した人が作った予約投稿や下書きは消えずに残るので、中身と引き継ぎ先を確かめます。その人がチームのオーナーなら、SocialDog では本人に、オーナーを別の人へ譲ってもらいます。

2 つ目は媒体の側の権限です。Facebook ページのタスクや LINE 公式アカウントのメンバーなど、その人に付けていた権限を外します。LINE で連携の設定を担当していた人は、LINE Developers にも登録されていることがあります。ここでの権限は LINE 公式アカウントのメンバーとは別で、プロバイダー(チャネルをまとめる単位)とチャネルのそれぞれから外します。

3 つ目は連携そのものです。その人の Facebook の許可でつないでいた連携は、その人のアカウントに結びついています。権限を外す前に、クライアント側の全権限を持つ人につなぎ直してもらいます。権限を外したあと既存の連携がどうなるかは、公式資料に書かれていないためです。Instagram のログイン・X・TikTok で、その人がクライアントのパスワードを知っていたなら、クライアントに変更を頼みます。SocialDog のヘルプによれば、SNS のパスワードを変えると再連携が要る場合があります。変更後は連携が切れていないかを確かめます。LINE で、その人が文字列を見られる立場だったなら、再発行します。長期のものは 1 つの LINE 公式アカウントに 1 つしか持てず、再発行すると前のものは使えなくなります。同じ文字列を使うほかのツールも、新しい文字列に切り替えます。

Buffer では、つなぐ SNS アカウントに「Unavailable」と出たら、別の組織につながっています。ヘルプは、探す先に過去の担当者を挙げています。担当交代の作業全体は運用担当者の交代・退職時のアカウント引き継ぎチェックリストにまとめています。

契約が終わったとき

契約が終わったら、自社のチームからクライアントの SNS アカウントを削除し、クライアントにも連携を止めてもらいます。予約投稿ツールから SNS アカウントを削除すると、SocialDog では投稿予定と下書きが、Buffer では予約投稿と分析の数字が消えます。クライアントに渡すデータは先に書き出しておきます。

Facebook では、連携を許可した人が、自分の Facebook の「ビジネス連携」から予約投稿ツールを削除します。削除したツールは、ページや広告を管理できなくなります。ただし Facebook ヘルプによれば、それまでに共有された情報はツールの側に残っている場合があります。X では、クライアントが「アプリとセッション」からツールのアクセス権を取り消します。LINE では、クライアントの管理者が文字列を再発行するか取り消します。

よくある質問

予約投稿ツールへの連携は誰が行えばよいですか

クライアント側で権限を持つ人です。Facebook ページ経由の連携にはページの全権限が要り、全権限はページの削除や管理者の付け外しまでできるため、連携のためだけに担当者へ渡すのは避けたいところです。

担当者をツールから外すと予約投稿は消えますか

Buffer では、外した人が作った予約投稿や下書きはそのまま残ります。消えるのは、ツールから SNS アカウント自体を削除したときで、SocialDog では投稿予定と下書きが削除されます。

予約投稿ツールのログインを担当者で共有してよいですか

共有せず、メンバーとして一人ずつ招待します。Buffer のヘルプも招待をいちばん安全な渡し方とし、パスワードを共有する必要はないと説明しています。共有すると誰が予約したかが分からなくなります。

LINE の連携ツールをやめたら何をしますか

ツールに渡した「チャネルアクセストークン」を取り消すか再発行します。長期のものは期限がなく、1 つしか持てません。再発行すると前のものは使えなくなるので、同じものを使うほかのツールも切り替えます。

Junify の場合

人手で続けると
クライアントごとに渡し方を決め、担当替えのたびに権限を付け外しし、どの担当者がどのクライアントのアカウントを使ったかを媒体ごとに追い続けることになります。
Junify なら
X・TikTok で担当者ごとの権限を出してもらえず、ID とパスワードで入るクライアントのアカウントでは、知る人が外れるたび変更を頼む作業が続きます。Junify では導入時にクライアントと相談してパスワードを変え、Junify だけが持ちます。担当者は Junify から開いた画面でパスワードを見ずに入り、誰がいつ入ったかが残ります。割り当て(使ってよい人の指定)を外せば、その人は入れません。

参考資料

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