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運用代行のクライアントアカウント管理

X・TikTok の企業アカウントを運用代行するときの権限と共有 ID

X は広告アカウントの権限(ロール)と、投稿や DM を任せる委任機能(X アカウント権限の付与)を別々に付けます。TikTok はビジネスセンターにメンバーかパートナーとして招きます。どちらもパスワードは渡しません。

更新日 2026-09-17

X(旧 Twitter)と TikTok には、広告アカウントにも投稿用のアカウント本体にも権限付与の仕組みがあります。担当者は自分のユーザーで入れます。違いは付与の単位です。X は、広告アカウントの権限(ロール)と、アカウント本体の委任(他の人に投稿などを任せる機能)を別々に付けます。TikTok は、ビジネスセンター(広告アカウントや TikTok アカウントをまとめて管理する画面)に両方を置きます。

X 広告アカウントの権限(ロール)

X 広告アカウントに入る権限は、広告主(クライアント)が business.x.com の画面で、担当者の @ユーザー名に対して付けます。担当者はクライアントのパスワードを受け取らず、自分の X アカウントで広告アカウントを開きます。権限の種類(ロール)は、画面で付けられるものが 5 つです。開発者向け資料には次のように説明されています。このほかに開発者向けの仕組みでだけ使う種類が 1 つありますが、画面での運用には関係しません。

ロール できること(資料の説明)
Account administrator 広告の配信設定(キャンペーン)の変更と統計の閲覧に加え、ユーザーの追加・削除と設定の変更
Ad manager キャンペーンの変更と統計の閲覧。ユーザーの追加・削除と設定の変更は不可
Creative manager 広告の画像や文面(クリエイティブ)の変更と、見た目の確認(プレビュー)。キャンペーンの作成・変更は不可
Campaign analyst キャンペーンと統計の閲覧のみ
Organic analyst 広告ではない通常の投稿の分析と、閲覧者(オーディエンス)の傾向の閲覧のみ。キャンペーンは閲覧も不可

このほか、Account administrator・Ad manager・Creative manager の 3 つに限って、別の権限を付けられます。広告主に代わって、広告としてだけ配信する投稿(Promoted-only)を作る権限です。資料の権限一覧には、通常の投稿やプロフィールの変更を行う権限は含まれていません。運用代行が広告運用に加えて投稿も請け負う場合、投稿は次の委任機能で任せます。

取り消しについて、取得できた資料は開発者向けで、画面上でロールを外す手順は書かれていません。付与が @ユーザー名ごとに行われるので、取り消しも担当者ごとに行える形です。

X アカウント本体の委任(X アカウント権限の付与)

X アカウント本体には、広告のロールとは別に、他のユーザーにアカウントの操作を任せる委任機能があります。X ヘルプセンターは、「パスワードを共有しなくても、アカウントを共同利用するユーザーの管理や、役割の割り当てまたは削除を安全に行える」と説明しています。役割は 3 つです。

役割 できること(ヘルプの説明)
所有者 パスワード・電話番号・ログイン認証(二段階認証)の設定の管理、管理者かコントリビュータの招待、ポスト・リポスト・DM(ダイレクトメッセージ)・いいね・予約投稿・リストとコレクションの作成
管理者 管理者かコントリビュータの招待、委任されたアカウントとしてのポスト・リポスト・DM・いいね・予約投稿・ポストの削除・リストとコレクションの作成、投稿の分析(ポストアナリティクス)の表示
コントリビュータ 委任されたアカウントとしてのポスト・リポスト・DM・いいね・予約投稿・ポストの削除・リストとコレクションの作成

招待は、アカウントの所有者(または管理者)が送ります。X.com の「セキュリティとアカウントアクセス」から「X アカウント権限の付与」を開き、相手のユーザー名と役割を指定します。招待された人が承諾すると、自分の X アカウントのまま委任されたアカウントを使えます。外すときは同じ画面の「あなたがアカウント権限を付与したメンバー」から、役割の変更か「アカウントから削除」を選びます。パスワード・電話番号・ログイン認証の設定を触れるのは所有者だけです。ヘルプは、パスワードを変更しても委任されたユーザーはアカウントに入れるとしています。そのうえで、定期的にパスワードを更新し、所有者と管理者だけが知っている状態を保つよう勧めています。

TikTok ビジネスセンターのメンバーとパートナー

TikTok ビジネスセンターは、広告アカウント・TikTok アカウント・ショップ・商品カタログなどを 1 か所で管理する画面です。ヘルプは「誰がどのアカウントやアセットにアクセスできるかを確認できる」仕組みと説明しています。アセットとは、広告アカウントやショップなど、ビジネスセンターに置く資産のことです。人を招く形は 2 つあります。

メンバーは、ビジネスセンターに直接入る人です。管理者(Admin)が利用者の一覧画面(Users)からメールアドレスを入れて招待します。1 つのビジネスセンターに登録できるのは最大 4,000 人です。基本の役割は「管理者」(すべての機能)と「標準」(割り当てられたアカウントとアセットだけ)の 2 つです。財務を扱う人にだけ、「財務マネージャー」「財務アナリスト」を付けます。ヘルプによれば、これらは管理者のアクセス権限に追加して付与するもので、財務情報を扱わせるには相手を管理者にしておく必要があります。

パートナーは、別のビジネスセンター(たとえば代理店)です。パートナーの追加とアセットの共有ができるのは管理者だけです。相手のビジネスセンター ID か広告アカウント ID で追加し、共有するアカウント・アセットと権限を招待の時点で決めます。相手が受け入れると、共有されたものが相手のビジネスセンターに表示されます。

アセットごとの権限は、メンバーにもパートナーにも付けます。広告アカウントの場合は 3 段階です。

広告アカウントの権限 できること(ヘルプの説明)
管理者 アカウント設定の管理を含むすべて
オペレーター 広告の作成と編集、配信先(オーディエンス)の管理、資金の管理。設定の変更は不可
アナリスト 広告と成果の閲覧、レポートの閲覧のみ

TikTok アカウント本体のリンク

投稿用の TikTok アカウントは、ビジネスセンターに「リンク」(つないで管理下に置くこと)して扱います。既存のアカウントをリンクするには、そのアカウントにログインしている人が TikTok アプリで QR コードを読み取り、ビジネスセンターに許可を与えます。つまり、クライアント側の操作が要ります。

リンクしたアカウントに対してメンバーに付ける権限は 2 段階です。「Deliver ads」は、アカウントの名義と投稿を広告に使う権限です。「Manage account」は、それに加えてコメントへの返信、DM の送信、プロフィールの管理を含む権限と説明されています。メンバーは、付けられた権限の範囲で、Spark Ads(TikTok の投稿を広告として配信する形式)を作れます。作れるのは、自分が入れる広告アカウントからです。アプリからの通常の投稿をビジネスセンター経由で行えるかは、取得したヘルプには書かれていません。

リンクの解除は、両方の側からできます。ビジネスセンター側では、TikTok accounts の「View」から「Unlink account」を選びます。TikTok アプリ側では、プロフィール設定の「Apps and services permissions」から「Remove Access」を選びます。

メンバー・パートナーの削除

メンバーの削除は、管理者が利用者の一覧画面(Users)から行います。削除の確認で認証コードの入力が要ります。削除されたメンバーは「このビジネスセンターと、そこで割り当てられたアカウント・アセットにアクセスできなくなる」と説明されています。

パートナーの削除は、管理者が「いつでも」できます。共有した側の管理者が、パートナーの一覧画面(Partners)から相手を選んで削除します。削除されたパートナーは、共有されていたアセットやアカウントを閲覧も管理もできなくなります。

共有 ID が残る場面

X では、広告運用は広告アカウントのロールで、投稿と DM はアカウント本体の委任で任せられます。どちらもクライアントのパスワードは渡しません。残るのは 2 つです。所有者にしかできない操作(パスワード・電話番号・ログイン認証の設定の変更)と、委任の招待をクライアントに頼めない場面です。TikTok では、リンクの操作はアカウント所有者がアプリで行い、リンク後の権限はビジネスセンターで管理できます。そのため、広告と基本的なアカウント管理は権限付与でまかなえます。残るのは、リンクの操作そのものと、ヘルプに書かれていない操作(アプリからの投稿など)をクライアントの ID で代わりに行う場面です。

どちらの媒体でも、権限付与を始めるにはクライアント側の操作が要ります。X ではロールの付与と委任の招待、TikTok ではアプリでの QR コードの読み取りかパートナー招待の受け入れです。招待が送られず、QR コードも読み取ってもらえない間は、受け取った ID とパスワードをそのまま使う形が続きます。残った共有 ID の扱いは運用代行のクライアントアカウント管理で整理しています。

よくある質問

X 広告の運用を任せるのにパスワードは必要ですか

必要ありません。広告主が business.x.com で担当者の @ユーザー名に権限(ロール)を付け、担当者は自分の X アカウントで広告アカウントを開きます。

X の投稿代行も権限付与でできますか

できます。X アカウントの所有者が、担当者を「管理者」か「コントリビュータ」として招く委任機能があり、パスワードを共有せずに投稿・リポスト・DM を任せられます。広告の権限とは別に付けます。

TikTok ではメンバーとパートナーのどちらで招くべきですか

代理店の担当者を代理店側で管理するならパートナーです。クライアントは代理店のビジネスセンターに広告アカウントなどを共有し、担当者への割り当ては代理店側の管理者が行います。

TikTok で担当者が辞めたら何をしますか

代理店のビジネスセンターの管理者が、利用者の一覧(Users)からその人を削除します。削除すると、そのビジネスセンターで割り当てられていた広告アカウントなどに入れなくなります。

Junify の場合

人手で続けると
クライアントごとに渡し方を決め、担当替えのたびに権限を付け外しし、どの担当者がどのクライアントのアカウントを使ったかを媒体ごとに追い続けることになります。
Junify なら
Junify は、権限付与でまかなえない部分を担います。委任の招待やアプリでのリンクをクライアントに頼めない場面や、所有者の ID でしか行えない操作では、管理者が ID とパスワードを登録し、担当者はパスワードを見ずにログインします。利用は担当者ごとに記録されます。

参考資料

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