Junify
運用代行のクライアントアカウント管理

Qoo10・au PAY マーケットの店舗管理を代行するときの担当者のアカウント

Qoo10 は QSM のサブ ID で担当者の画面を分けられますが、店舗の ID を共有する仕組みです。au PAY マーケットは分け方が公開されていません。両モールの規約が ID の共有を禁じているので、使う前にモールに確かめます。

更新日 2026-10-14

Qoo10 では、店舗の販売管理画面(QSM)にサブ ID という仕組みがあり、担当者ごとに使える画面を分けられます。ただし Qoo10 のマニュアルは、これを店舗の ID を共有する人のための仕組みとして説明しています。au PAY マーケットでは、担当者を分ける方法を公開資料で確かめられません。管理画面のマニュアルは、ログインしないと読めません。そして、どちらのモールの規約も、ID とパスワードを第三者に使わせることを禁じています。どちらのモールでも、使い始める前にクライアントからモールに確かめてもらいます。楽天市場と Yahoo! ショッピングの仕組みは楽天 RMS・Yahoo! ショッピングの店舗管理を代行するときのアカウントにまとめています。

2 つのモールの規約が ID について定めていること

規約は、出店者(クライアント)とモールの間の約束です。運用代行会社の担当者は、出店者から見ると社外の人に当たります。出店者が ID について何を求められているかを、2 つのモールで並べます。

  Qoo10 au PAY マーケット
ID とパスワードを第三者に使わせること 禁止(会員規約 18 条 11 号) 禁止(出店店舗規約 5 条 2 項)
ID とパスワードで行われた操作 会員が行ったものとみなす(会員規約 3 条 2 項) すべて会員によるものとみなす(5 条 4 項)
パスワードの変更 定期的に変えるなどして秘密を守る責任(会員規約 3 条 1 項) 定期的に変える義務(5 条 6 項)
業務の委託 委託を認める定めは見当たらない 自らの責任で委託できる(21 条 1 項)

Qoo10 の出店者規約は、自らが会員規約の一部を構成すると定めています(1 条)。そのため、出店者にも会員規約の禁止事項が当てはまります。会員規約 18 条 11 号が禁じているのは、ID やパスワードを第三者に「貸与もしくは譲渡し、または第三者と共に使用する行為」です。出店者規約 17 条 4 項は、出店者が ID やパスワードを他人に提供して生じた被害について、Qoo10 は責任を負わないとしています。

au PAY マーケットの出店店舗規約は、21 条 1 項で業務の委託を認めています。委託先の行為には、出店者が自分で行った場合と同じ責任を負います。一方で 5 条 2 項は、ID とパスワードを第三者に利用させることを禁じています。5 条 3 項は、ログインしたままの端末を第三者に使わせることも禁じています。運用代行会社がクライアントの ID とパスワードを受け取って使う形は、5 条 2 項の文面に当たりうる使い方です。21 条 1 項の委託との関係は規約に書かれていないので、使う前にクライアントからモールに確かめてもらいます。

Qoo10 の QSM でサブ ID を使う

QSM は、Qoo10 の出店者向けの販売管理画面です。担当者を分ける仕組みについて、Qoo10 大学(Qoo10 の出店者向け学習サイト)の用語集は 2 つの語を挙げています。共有ユーザーの権限は、担当者が複数いる場合や外部の業者に委託する場合に、使える画面を限るための権限です。サブ ID は、使える画面を限るときに設定する ID です。

設定の手順は、Qoo10 が公開している QSM のマニュアル(基本情報編)にあります。2018 年ごろの画面を載せた版なので、いまの画面とは表記が違う可能性があります。マニュアルの説明を順に並べると、次のようになります。

  1. 「QSMIDを共有する全てのユーザー」を、ユーザー登録のボタンから登録する
  2. ユーザーごとにサブ ID を作り、使える画面(メニュー)を選ぶ
  3. 共有ユーザーは、サインインのときにサブ ID の確認を受け、許された画面だけを使う
  4. 店舗の ID(メイン ID)で入る人は、すべての画面を使える

この仕組みそのものを使うか止めるかも、設定画面で切り替えられます。

使う場面の例として、マニュアルは 2 つを挙げています。精算管理の画面を特定の人にだけ見せる場合と、配送管理を配送業者に任せる場合です。サブ ID の一覧には、氏名・電話番号・メモと並んで、最後にログインした日(Last Login Date)の列があります。登録の欄には、追加・修正・削除のボタンがあります。

サブ ID で分けても残る共有

マニュアルの説明では、サブ ID は店舗の QSM の ID を共有する人に向けた仕組みです。共有ユーザーもまず店舗の ID で入り、そのうえでサブ ID の確認を受ける形と読めます。そうであれば、担当者ごとに画面を分けても、店舗の ID とパスワードは担当者全員が知っていることになります。サブ ID の確認がどのような手順で行われるかは、マニュアルには書かれていません。

この仕組みは、用語集が外部の業者への委託を例に挙げているとおり、社外の人が使う場面も想定しています。しかし会員規約 18 条 11 号は、ID を第三者と共に使うことを禁じています。サブ ID を使った共有がこの禁止に当たるかどうかを、Qoo10 の公開資料は説明していません。クライアントから Qoo10 に確かめてもらい、その答えを記録に残しておく形が考えられます。

Qoo10 に確かめたうえでサブ ID で共有している場合、担当者が外れるときは、クライアントにその人のサブ ID を削除してもらいます。ただし、店舗の ID とパスワードを知っている人がサブ ID なしで入れるのかどうかは、マニュアルからは分かりません。その人がパスワードを知っていた以上、パスワードを変えない限り、入れない状態だとは言い切れません。そのため、パスワードの変更もクライアントに頼むことになり、残る担当者には新しいパスワードを伝え直す手間が出ます。

au PAY マーケットで確かめること

au PAY マーケットの店舗管理画面(Wow! manager)は、ログイン画面で ID の欄を「ログインID(メールアドレス)」と表示しています。担当者ごとにログイン ID を作れるか、作れるなら使える画面を分けられるかは、公開されている資料には見当たりません。管理画面のマニュアルと FAQ(店舗運営ガイド)は、ログインしないと開けません。

そのため、確かめる作業はクライアントの側から始めます。クライアントに店舗運営ガイドを見てもらうか、モールに問い合わせてもらい、次の 3 点の答えを得ます。

  1. 担当者ごとにログイン ID を作れるか。作れれば、クライアントの ID を第三者に利用させる形をとらずに済むと読めます。
  2. 担当者ごとに使える画面を分けられるか。受注情報(購入者の氏名・住所)を見る必要のない担当者から、その画面を外せます。
  3. 委託先の担当者がクライアントの ID で入る形を、規約上どう扱うか。21 条 1 項で委託が認められていても、ID の扱いは別の問題です。

出店店舗規約は、出店者に個人情報の管理責任者を置くことも求めています。モールが管理状況の報告を求めたら、すぐに報告しなければなりません(16 条 8 項)。どの担当者がどの ID で入っているかの一覧は、この報告の材料にもなります。

外れる人が出た日に頼むこと

どちらのモールでも、担当者を外す操作はクライアントの側で行います。運用代行会社の側では、担当者ごとに 1 行の一覧を持っておきます。列は、クライアント・モール・使っている ID(サブ ID か店舗の ID か)・店舗のパスワードを知っているか、です。この一覧があれば、外れる人が出た日に、サブ ID の削除だけを頼めばよいのか、パスワードの変更まで頼むのかがすぐに分かります。交代の日の手順は運用担当者の交代・退職時のアカウント引き継ぎチェックリストにまとめています。

よくある質問

Qoo10 で担当者ごとにログインを分けられますか

QSM のサブ ID で、担当者ごとに使える画面を分けられます。ただしマニュアルは、店舗の QSM の ID を共有する人を登録する仕組みとして説明しています。

Qoo10 の規約は ID の共有をどう扱っていますか

会員規約 18 条 11 号が、ID やパスワードを第三者に貸すこと・譲ること・第三者と共に使うことを禁じています。出店者規約は会員規約の一部なので、出店者にも当てはまります。

au PAY マーケットのログイン情報を代行会社に渡してよいですか

出店店舗規約 5 条 2 項は、ID とパスワードを第三者に利用させることを禁じています。委託先がクライアントの ID で入る形はこれに当たりうるので、使う前にクライアントからモールに確かめます。

Qoo10 の担当者が外れたら何を頼みますか

サブ ID で共有している店舗なら、その人のサブ ID の削除を頼みます。店舗のパスワードも知っていた人なら、その変更も頼みます。共有の形は、会員規約 18 条 11 号との関係を Qoo10 に確かめてから使います。

Junify の場合

人手で続けると
クライアントごとに渡し方を決め、担当替えのたびに権限を付け外しし、どの担当者がどのクライアントのアカウントを使ったかを媒体ごとに追い続けることになります。
Junify なら
Qoo10 に確かめてサブ ID で店舗の ID を共有している店舗では、担当者が外れるたびに、サブ ID の削除とパスワードの変更をクライアントに頼み、残る全員に伝え直します。Junify では導入時にクライアントと相談してパスワードを変え、Junify だけが持って入力します。外れる人の分は、サブ ID の削除を頼み、割り当て(使ってよい人の指定)を外すだけです。誰がいつ入ったかも残ります。

参考資料

同じテーマの記事