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GA4 とタグ マネージャーの権限を代理店・制作会社に渡すとき

GA4 はアカウントかプロパティの単位で閲覧者・編集者などの役割を、タグ マネージャーはコンテナ単位で編集・公開などの権限を渡します。管理者は持ち主の会社に残し、契約終了時は両方のユーザー一覧と Google 広告のリンクを確かめます。

更新日 2026-10-13

Google アナリティクス 4(GA4)は、サイトやアプリの利用状況を計測するサービスです。Google タグ マネージャーは、サイトに計測などの仕組み(タグ)を置くための管理画面です。どちらも、担当者の Google アカウントを招待する権限付与の仕組みを持っています。ただし 2 つは別のサービスで、権限を付ける単位も役割の名前も違います。

権限を付ける単位と、ユーザーを追加・削除する人

GA4 の権限は、アカウントとプロパティ(計測するサイトやアプリごとの単位)の 2 段階で付けます。タグ マネージャーは、アカウントとコンテナ(サイトごとにタグをまとめる入れ物)の 2 段階です。

  GA4 タグ マネージャー
追加できる相手 Google アカウントに登録されたメールアドレス Google アカウント
ユーザーを追加する人 アカウントかプロパティの管理者 アカウントの管理者
ユーザーを削除する人 アカウント単位の管理者 アカウントの管理者

どちらも、アカウントは持ち主の会社の側に置くものと読めます。アナリティクス ヘルプは、アカウントを 1 つの法人がデータを持つプロパティの集まりと説明し、企業ごとに 1 つを勧めています。タグ マネージャー ヘルプは、アカウントの管理を外部の代理店ではなく組織内の担当者が行うよう勧めています。

GA4 で渡す役割

GA4 の役割は 5 つです。

役割 できること(公式ヘルプの説明の要約)
管理者 すべてを管理する。ユーザーの追加・削除と、役割を付けることもできる
編集者 プロパティの設定をすべて変える。ユーザーの管理はできない
マーケティング担当者 オーディエンス(条件で絞った利用者の集まり)、イベント、キーイベント(成果として数える行動)を作る・変える・消す
アナリスト 自分が作った分析(データ探索)を、ほかのユーザーと共有する
閲覧者 設定とデータを見て、レポートに出す項目を変える

決め方の一例として、レポートを見るだけの制作会社は閲覧者、計測の設定を作り込む代理店は編集者です。広告の成果に使う行動を定める広告運用の担当者には、マーケティング担当者が合います。

役割とは別に、データ制限も付けられます。「費用指標なし」は費用に関する指標を、「収益指標なし」は収益に関する指標を見せない設定です。サイト制作だけを頼む相手に売上の数字を見せたくないときに使えます。

代理店が扱うのが一部のサイトだけなら、アカウントではなくプロパティに追加します。アカウント単位で付けた役割はその下のプロパティすべてに引き継がれます。また公式ヘルプによれば、上の段階で付けた役割より少ない権限をプロパティ側で付け直すことはできません。

Google 広告と GA4 をリンク(つなぐこと)している場合は、広告アカウントの利用者にも GA4 の役割が自動で付きます。この役割では GA4 の画面に入れず、Google 広告の中で GA4 の機能(GA4 のデータからオーディエンスを作るなど)を使えます。GA4 の管理者はリンクの設定画面からこの役割とデータ制限を変えられ、どちらもリンクを解除するまで続きます。

タグ マネージャーで渡す権限

タグ マネージャーでは、アカウント単位の権限が「管理」と「ユーザー」の 2 つです。「管理」を持つ人(管理者)は、新しいコンテナを作り、ユーザーの権限を変えられます。コンテナ単位の権限は次のとおりです。

権限 できること(公式ヘルプの説明の要約)
読み取り タグや設定を見るだけで、変えられない
編集 作業用の場所(ワークスペース)で変更を作る。版の作成と公開はできない
承認 変更を作り、版(その時点の設定の控え)を作る。公開はできない
公開 変更・版の作成・公開のすべてができる

タグ マネージャーでの変更は公開して初めてサイトに反映され、4 つのうち公開できるのは公開の権限だけです。代理店に編集か承認を渡し、公開は持ち主の会社の担当者が行う分け方ができます。公式ヘルプは、有効な管理者を少なくとも 2 人置くことも勧めています。

代理店の中で担当者が代わるとき

GA4 でユーザーを削除できるのはアカウント単位の管理者だけで、タグ マネージャーで権限を変えられるのはアカウントの管理者です。代理店がこれを持っていなければ、辞める自社の担当者を外すときも、持ち主の会社に頼むことになります。担当者を代理店の側だけで外せる Google 広告の MCC(代理店が複数の広告アカウントをまとめて扱う管理画面)とは、ここが違います。

契約が終わったときに外すもの

契約終了の作業は、持ち主の会社の管理者が行う操作が中心です。代理店の側では、誰をどの単位で入れたかの一覧を先に渡しておくと、外し漏れを防げます。

  1. 代理店のアカウントの中に持ち主の会社のプロパティを作っていた場合は、先にプロパティを持ち主の会社のアカウントへ移します。このままでは、持ち主の会社は削除の操作ができません。移行には両方のアカウントで管理者と編集者の役割が要るので、代理店の協力が要ります。権限は「移行先アカウントの権限で置き換える」を選びます。既存の権限を維持する方を選ぶと、代理店の担当者がプロパティに残ります。
  2. GA4 のアカウントとプロパティの両方で、アクセス管理の画面から担当者を削除します。
  3. タグ マネージャーのアカウントとコンテナのユーザー管理から、担当者を削除します。
  4. Google 広告とのリンクを通じた役割を確かめます。広告アカウント側に担当者が残っていれば、Google 広告の中で GA4 の機能を使える状態も続くと読めます。GA4 は代理店の MCC にもリンクできます。その場合、GA4 から取り込んだデータは MCC の配下の広告アカウントすべてで使えるので、リンクの一覧に代理店の MCC が残っていないかも見ます。
  5. 代理店側の人が管理者だった場合は、削除の前に持ち主の会社の管理者がいることを確かめます。タグ マネージャーでは、管理者が 1 人だけでその人の Google アカウントが退職などで削除されると、管理者がいなくなり、アカウントやコンテナは自動で削除されます。読み取りの権限が残っている人は、30 日以内ならゴミ箱から中身を書き出せます。

GA4 の変更履歴には、操作の日時と、操作したユーザーが過去 2 年分残ります(閲覧には編集者の役割が要ります)。ただし、ユーザーの追加や削除そのものが記録されるかは、公式ヘルプには書かれていません。

持ち主の Google アカウントを代理店も使っている場合

招待の仕組みがあっても、持ち主の会社の Google アカウントそのものを代理店の担当者が使い続けている場合があります。1 つの Google アカウントを社内外で使い回す運用は珍しくないでしょう。

この形では、ユーザー一覧にも変更履歴にもその 1 つのアカウントしか出ず、誰が変えたかを担当者まで絞れません。YouTube ヘルプも、Google アカウントの乗っ取りを防ぐ案内で「メールアドレスとパスワードの情報を他のユーザーと共有しないでください」と書いています。招待には次の順で切り替えます。

  1. 代理店の担当者それぞれの Google アカウントを、必要な単位に招待します。
  2. 担当者が自分のアカウントで入れることを確かめます。
  3. 持ち主の Google アカウントのパスワードを変え、代理店には伝えません。変えるまでは、知っている人が入れるからです。

よくある質問

代理店に GA4 の管理者の役割を渡してもよいですか

GA4 の公式ヘルプは、アカウントを 1 つの法人がデータを持つ単位とし、企業ごとに 1 つを勧めています。アカウント単位の管理者は持ち主の会社に残し、代理店には作業に合わせてプロパティの編集者などを渡します。

制作会社に売上の数字を見せずに GA4 を渡せますか

役割に加えて「収益指標なし」のデータ制限を付けると、収益に関する指標が表示されなくなります。広告費などを隠す「費用指標なし」もあり、両方を付けることもできます。

契約が終わったら、GA4 の担当者は誰が削除しますか

公式ヘルプでは、ユーザーの削除にはアカウント単位の管理者の役割が要ります。持ち主の会社のアカウント管理者が、アクセス管理の画面で担当者を選んで削除します。

代理店のアカウントで作った GA4 は引き取れますか

引き取れますが、代理店の協力が要ります。移行元と移行先の両方で管理者と編集者の役割が要るためです。移行では「移行先アカウントの権限で置き換える」を選びます。権限を維持する方を選ぶと、代理店の担当者が残ります。

タグ マネージャーの公開の権限は誰に渡しますか

公開すると変更がサイトに反映されます。編集と承認の権限では公開できないので、代理店に編集か承認を渡し、公開は持ち主の会社に残す分け方ができます。

Junify の場合

人手で続けると
クライアントごとに渡し方を決め、担当替えのたびに権限を付け外しし、どの担当者がどのクライアントのアカウントを使ったかを媒体ごとに追い続けることになります。
Junify なら
GA4 を任された担当者が、同じクライアントの SNS や広告には共有の ID で入ることもあります。その ID では、人が抜けるたびにパスワードの変更を頼み、残る人に伝え直します。導入時にパスワードを変えて Junify だけが持てば、担当者はパスワードを知らずに入れ、抜ける人は割り当て(使ってよい人の指定)を外すだけです。GA4 とタグ マネージャーは招待で運用します。

参考資料

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