Junify
アカウント管理の仕組みと用語

Okta と Junify の違い、SWA で共有アカウントを使う場合との使い分け

使う人が全員 Okta の ID を持ち、ログイン後の操作まで管理しないなら、SWA を含めて Okta で足ります。Okta に ID のない人と使う共有アカウントや、ログイン後のダウンロードと録画の管理を Junify が補います。

更新日 2026-10-14

社員も社外の協力者も全員が Okta の ID を持ち、ログインした後の操作まで管理しなくてよい会社なら、Okta で足ります。SAML などに対応したサービスは SSO(一度のログインで複数のサービスに入れる仕組み)でつなぎます。ID とパスワードで入るサービスも、SWA でパスワードを見せずに共有できます。Junify が補うのは、Okta に ID のない人と使う共有アカウントと、ログインした後のセッション(サービスに入ったままの状態)やダウンロード、画面の録画まで管理したいアカウントです。

Okta が担うこと

Okta は、社員や取引先の人の ID とログインをまとめて扱うID 管理サービスです。8,000 以上のサービスとの連携が用意され、SAML や OpenID Connect(ID 管理サービスとサービスをつなぐ規格)などでつなぎます。

製品ページによれば、人が辞めたときに Okta でその人を止めれば、SSO でつないだサービスすべてへのアクセスがまとめて取り消されます。誰が・いつ・どのサービスにログインしたかは、レポートで確かめられます。

SWA で共有アカウントを使わせる仕組み

SAML などに対応していないサービスには、Okta の SWA(Secure Web Authentication)を使います。利用者が Okta の画面でアイコンを押すと、拡張機能の Okta Browser Plugin が入力します。

方式の 1 つに、1 組の ID とパスワードを管理者が設定し、割り当てた複数の人で使うものがあります。公式ヘルプによれば、この方式では利用者は共有のパスワードを表示できず、見たり変えたりできるのは管理者だけです。拡張機能はログインが済んだ後にブラウザーへ ID とパスワードを残さず、ブラウザーにパスワードを保存させない設定もあります。

公式資料で確かめた Okta の範囲

Okta に ID のない人

Okta に ID のない社外の人に使わせるには、その人を Okta の利用者として登録することになります。

ログインした後の操作と二段階認証のコード

SWA の公式資料では、ログインした後のダウンロードを止める機能、アップロードや印刷を検知する機能、Web のサービスの画面の録画、認証アプリに出るコードを入力する機能は確かめられませんでした(別製品の Okta Privileged Access の録画は、サーバーへの接続が対象です)。

ログインした後のセッション

ただし開発者向けの資料は、Okta で利用者を止めるだけでは、サービスの中のセッションには影響しないとしています。そこで Universal Logout が、サービスの側のセッションも終わらせます。対象は Box、Google Workspace、Slack Enterprise など対応するサービスと、取り消しの規格に対応した SAML などのサービスで、Microsoft 365 などは一部の対応のため、利用中のアクセスの期限が切れるまでセッションが続きます。自動で働かせるには Identity Threat Protection with Okta AI が要ります(Adaptive MFA だけなら管理画面から手動)。この製品は、会社が管理する Chrome のプロフィールのクッキーも消せます(個人のプロフィールは対象外)。SWA のサービスに Universal Logout が効くかは確かめられませんでした。

Junify が担うこと

Junify では、管理者が共有アカウントを登録し、使ってよい人を決めます(割り当て)。本人確認は担当者のスマホの Junify アプリで行うので、Okta に ID のない人も使えます。

パスワードは Chrome の拡張機能が入力し、担当者には見せません。担当者がいまパスワードを知っているアカウントは、導入時に変えて Junify だけが持ちます。その後は割り当てを外せば入れず、人が抜けるたびにパスワードを変えて配り直す作業がなくなります。

ログインは拡張機能が管理する Chrome のシークレットウィンドウで開き、業務のサービスのクッキーは普段の Chrome に入りません。管理者が遠隔でセッションを終えると、シークレットウィンドウがすべて閉じ、そのパソコンのログイン状態も消えます。位置や IP の条件から外れれば、ログインした後でもそのアカウントのタブを閉じ、そのサービスのクッキーを消します。SAML に対応していないサービスでも同じで、Chrome のプロフィールを会社の管理に登録する必要もありません。

ダウンロードはアカウントごとに許可・禁止でき、アップロードと印刷は検知して管理者に知らせます。録画と AI による要約もできます。誰が・いつ・どのアカウントを使ったかは一人ずつ残ります。認証アプリ方式の二段階認証なら、そのコードも Junify が入力します(SMS やメールのコードは対象外)。

Okta と Junify を併用するとき

社員の ID と SAML などに対応したサービスは Okta のままにし、使う人が全員 Okta の利用者でログイン後の管理が要らない共有アカウントも SWA のままで構いません。Junify に移すのは、Okta に ID のない人が使うアカウントと、セッションやダウンロードの管理、録画、認証アプリのコードの入力が要るアカウントです。

SAML に対応していないサービスの扱い方の全体は、SAML に対応していない SaaS に SSO に近い運用を作る方法にまとめています。

どちらが合うか

Okta の欄には公式資料に書かれていることだけを置き、書かれていないことは「確かめられなかった」としています(できないという意味ではありません)。

比べる点 Okta(SWA・Okta Browser Plugin) Junify
SAML などに対応したサービスへのログイン SSO でつなぐ Okta に任せる
ID とパスワードで入るサービス SWA で拡張機能が入力する 拡張機能が入力する
共有アカウントのパスワード 共有の方式では使う人に見せない 使う人に見せない
使える人 Okta の ID でログインする人 スマホのアプリで本人確認する人
人を外したとき 利用者を止めるか割り当てを外せば、そのサービスに新しく入れない 利用者を止めるか割り当てを外せば、そのアカウントに新しく入れない
ログインした後のセッション Universal Logout で、対応するサービスのセッションを終わらせる(SWA のサービスは確かめられなかった)。Identity Threat Protection は、会社が管理する Chrome のプロフィールのクッキーも消せる 遠隔の終了や位置・IP の条件で、ウィンドウやタブを閉じてクッキーを消す
記録 誰が・いつ・どのサービスにログインしたか 誰が・いつ・どのアカウントにログインしたか
ログイン後のダウンロード 確かめられなかった アカウントごとに許可・禁止
アップロード・印刷の検知 確かめられなかった 検知して管理者に知らせる
Web のサービスの画面の録画 確かめられなかった(Privileged Access の録画はサーバー接続が対象) 必要なアカウントに設定できる
認証アプリのコードの入力 確かめられなかった Junify が入力する
使うときに要るもの 拡張機能(Chrome・Edge・Firefox・Safari) 拡張機能(Chrome)と、スマホのアプリ

Okta だけで足りるのは、共有アカウントを使う人が全員 Okta の利用者で、記録がログインまでで足りる会社です。Chrome 以外のブラウザーでも使わせたい場合も Okta が合います。

Junify が合うのは、Okta に ID のない人と使う共有アカウントがある会社や、ログインした後のセッションやダウンロード、録画まで管理したい会社です。

よくある質問

Okta があれば Junify は要りませんか

使う人が全員 Okta の ID を持ち、ログインした後の操作まで管理しなくてよいなら要りません。Okta に ID のない人と使う共有アカウントや、ダウンロードの制御・録画が要るアカウントを補います。

Okta の SWA でもパスワードを見せずに共有できますか

できます。1 組の ID とパスワードを管理者が設定して複数人で使う方式では、利用者は共有のパスワードを表示できず、Okta Browser Plugin が入力します。見られるのは管理者だけです。

Okta Privileged Access との違いは何ですか

Privileged Access は、対応するサービスのパスワードを定期的に、または使った後に変えられます。利用者向けの手順では、利用者はパスワードを表示して使います。Junify は見せずに入力します。

Okta と Junify は一緒に使えますか

使えます。社員の ID と SAML などに対応したサービスは Okta に、Okta に ID のない人と使う共有アカウントや、ログインした後の管理が要るアカウントは Junify に置きます。

Junify の場合

人手で続けると
SSO や多要素認証を入れても、対応していないサービスと共有のまま残るアカウントは手作業に残り、どこまでを仕組みで覆えているかを自分で把握し続けることになります。
Junify なら
協力会社の人に共有アカウントを使わせるために、Okta に ID を作っては消したり、パスワードを口頭やチャットで伝えたりする作業は、Junify に移せば要りません。導入時にパスワードを変えて Junify だけが持ち、担当者は自分のスマホで本人確認をして入ります。割り当てを外せば入れず、ダウンロードの許可・禁止と画面の録画もアカウントごとに決められます。

参考資料

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