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アカウント管理の仕組みと用語

HENNGE One と Junify の違い、SSO のないサービスと共有アカウントの管理での使い分け

全員が HENNGE One の ID を持ち、SSO のないサービスも一人ずつの ID で足りるならそれで済みます。ID のない人と使う共有アカウントや、ログイン後のダウンロードと録画まで管理したい分を Junify が補います。

更新日 2026-10-14

社員全員が HENNGE One の ID を持ち、使うサービスを一人ずつの ID で管理できる会社なら、HENNGE One で足ります。SSO(一度のログインで複数のサービスに入れる仕組み)に対応したサービスはそのままつなぎ、SSO のないサービスは Password Manager に置けます。Junify が補うのは、HENNGE One に ID のない人と使う共有アカウントや、ログインした後のセッション(サービスに入ったままの状態)、ダウンロード、画面の録画まで管理したいアカウントです。

HENNGE One が担うこと

HENNGE One は HENNGE 社のクラウドのセキュリティサービスで、ID とログインを扱うのは Identity Edition です。製品ページによれば、Microsoft 365、Google Workspace、Box など 400 以上のクラウドサービスとつながります。つなぐ方式は SAML(ID 管理サービスとサービスをつなぐ規格)などです。ログインの入口では、デバイス証明書による端末の確認と、スマホへの通知による本人確認を組み合わせられます。

専用のブラウザーの HENNGE Secure Browser は、Microsoft 365 と Google Workspace のメール、カレンダー、連絡先を、端末へのダウンロードと文字のコピーを禁止して見せます。

SSO に対応していないサービスには、2026 年 10 月に提供が始まった HENNGE Password Manager があります。管理者はサービスごとに、利用者一人ずつのログイン情報を配れます。表示とコピーの制限を「制限あり」にすると、利用者は ID とパスワードを見ることもコピーすることもできず、Chrome か Edge の拡張機能が自動でログインします。配った後に、パスワードをまとめて変えたり、配るのをやめたりもできます。

管理画面では、利用者が Password Manager にログインした記録を確かめられます。ログイン情報を開く・コピーする・更新するといった操作も、誰が・いつ・どこから行ったかが残ります。

公式資料で確かめた HENNGE One の範囲

HENNGE One に ID のない人

公式ヘルプの手順では、Password Manager を使う人は、管理者がメールアドレスで登録し、Access Control(HENNGE One のログインを受け持つ部分)で利用を許可した人です。ID のない社外の人に使わせるには、その人の ID を作ることになります。

同じアカウントを複数人で使う場面

提供開始の発表では、同じ共有アカウントをメンバーで共有する機能は「近日中に提供開始予定」とされ、いまは利用者ごとに別の ID を配る形です。

ログインした後と二段階認証の扱い

ログインした後のダウンロードを止める、アップロードや印刷を検知する、画面を録画する、認証アプリに出るコードを入力する、といった機能は公式資料では確かめられませんでした。

ログインした後のセッション

公式ヘルプは、Microsoft 365 や Google Workspace のセッションの長さは各社の仕様によるもので、「Access Control 側で制御することはできません」としています。セッションが残っている間は、許可していない IP アドレスからでも入れる場合があるとも書いています。SAML でつないだサービスの一部では、Access Control でセッションの長さを決められます(サービス側の期限が優先される場合もあります)。切るときは、各サービスの管理画面で強制サインアウトなどを行うよう案内しています。Password Manager で入った先のセッションを終わらせる機能は確かめられませんでした。

Junify が担うこと

Junify では、管理者が共有アカウントを登録し、使ってよい人を決めます(割り当て)。本人確認は担当者のスマホの Junify アプリで行うので、HENNGE One に ID のない人も使えます。

パスワードは Chrome の拡張機能が入力し、担当者には見せません。担当者に渡らないので、ブラウザーにもパスワードマネージャーにも保存されません。担当者がいまパスワードを知っているアカウントは、導入時に変えて Junify だけが持ちます。その後は割り当てを外せば入れず、退職のたびにパスワードを変えて配り直す作業がなくなります。

ログインは、拡張機能が管理する Chrome のシークレットウィンドウで開きます。業務のサービスのクッキーは普段の Chrome に入りません。管理者が遠隔でセッションを終えると、シークレットウィンドウがすべて閉じ、そのパソコンのログイン状態も消えます。位置や IP の条件から外れれば、ログインした後でも、そのアカウントのタブを閉じ、そのサービスのクッキーを消します。SAML に対応していないサービスでも同じです。

誰が・いつ・どのアカウントを使ったかは一人ずつ残り、CSV で出せます。ダウンロードはアカウントごとに許可・禁止でき、アップロードと印刷は検知して管理者に知らせます。録画と AI による要約もできます。認証アプリ方式の二段階認証なら、そのコードも Junify が入力します(SMS やメールのコードは対象外)。

HENNGE One と Junify を併用するとき

社員の ID と SSO に対応したサービスは HENNGE One のままにします。

Password Manager も使う会社なら、社員一人ずつに別の ID がある SSO のないサービスは Password Manager に置きます。HENNGE One に ID のない人が使うアカウントと、ログインした後のセッションや録画、認証アプリのコードまで管理したいアカウントは Junify に置きます。SAML に対応していないサービスの扱い方の全体は、SAML に対応していない SaaS に SSO に近い運用を作る方法にまとめています。

どちらが合うか

HENNGE One の欄には公式資料に書かれていることだけを置き、書かれていないことは「確かめられなかった」としています(できないという意味ではありません)。

比べる点 HENNGE One Junify
SSO に対応したサービスへのログイン SAML などでつなぐ HENNGE One に任せる
SSO のないサービス Password Manager を含むプランで管理する ID とパスワードで入るサービスを登録する
パスワードを見せずにログイン 「制限あり」で見せずに自動でログイン 見せずに拡張機能が入力する
使える人 HENNGE One で利用を許可した人 スマホの Junify アプリで本人確認できる人
同じアカウントを複数人で 発表では近日提供予定 割り当てた人が使う
ログインした後のセッション 一部の SAML のサービスはセッションの長さを設定できる。Microsoft 365・Google Workspace は「Access Control 側で制御することはできません」。Password Manager の分は確かめられなかった 遠隔の終了や位置・IP の条件で、ウィンドウやタブを閉じてクッキーを消す
記録 ログイン情報の操作(開く・コピー・更新など)を誰が・いつ・どこから。自動ログインが残るかは確かめられなかった 誰が・いつ・どのアカウントを使ったか
SSO のないサービスでのログイン後のダウンロード 確かめられなかった アカウントごとに許可・禁止
アップロード・印刷・録画 確かめられなかった アップロードと印刷を検知、録画を設定できる
登録したサービスの認証アプリのコードの入力 確かめられなかった Junify が入力する
使うときに要るもの Chrome か Edge の拡張機能 Chrome の拡張機能と、スマホのアプリ

よくある質問

HENNGE One があれば Junify は要りませんか

全員が HENNGE One の ID を持ち、SSO のないサービスも一人ずつの ID で足りるなら要りません。ID のない人と使う共有アカウントや、ログイン後の管理が要るアカウントを補います。

HENNGE One でもパスワードを見せずに使わせられますか

できます。Password Manager の「制限あり」の設定では、利用者はパスワードを見ることもコピーすることもできず、拡張機能が自動でログインします。Password Manager を含むプランの契約が要ります。

同じ共有アカウントを HENNGE One で複数人に配れますか

HENNGE の提供開始の発表では、同じ共有アカウントをチームで共有する機能は近日提供予定とされています。いま提供されているのは、利用者ごとに別の ID を配る形です。

HENNGE One に ID のない人も Junify を使えますか

使えます。パソコンの画面に出る QR を、自分のスマホの Junify アプリで読んで本人確認をします。メールアドレスがなくても使えます。

Junify の場合

人手で続けると
SSO や多要素認証を入れても、対応していないサービスと共有のまま残るアカウントは手作業に残り、どこまでを仕組みで覆えているかを自分で把握し続けることになります。
Junify なら
HENNGE One に ID のない人と共有するアカウントで、人が辞めるたびにパスワードを変えて全員に知らせ直す作業は、Junify に移せば要りません。導入時にパスワードを変えて Junify だけが持ち、担当者は自分のスマホで本人確認をして入ります。割り当てを外した人は入れず、誰が・いつ使ったかも一人ずつ残ります。

参考資料

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